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桜の秒針【名探偵コナン】

第4章 2度目の事件





「ちょ!!蘭姉ちゃん!?」


何をするつもりなのか。
不思議に思いながら傍で様子を見ていた私の目の前から、蘭姉ちゃんはいなくなってしまった。

そう、下に窓から飛び降りたのだ。


コナン
「おいおい!?」


まさかこんな事をするなんて。
想定外の行動に私だけでなく、お兄ちゃんやおじさんまでも驚きから動く事ができなかった。

でもさすがは元刑事。
おじさんはすぐに我に返り、改めて外へと走り出す。


小五郎
「音羽ちゃんは危ないからここにいるんだぞ!?」

「は、はい!」


そう言い残して、おじさんはお兄ちゃんと共に出て行ってしまった。
私はここから見守るしかできる事がない。


「わぁ…」


でも決着はすぐについた。
車で逃走しようとした大男を蘭姉ちゃんが窓ガラスを破って止め、無事に事情を聞ける事になったのだ。

蘭姉ちゃんくらいの強さになると車の窓ガラスですら簡単に壊せるらしい。
非凡な私もそれくらい強くなれたらいいのに。

そんな事を考えていると、おじさん達は大男を連れて戻ってきた。


大男
「お、お邪魔します」


恐る恐る、といった様子で入ってきて来客用のソファーへと大男は腰掛ける。
どこか弱々しい雰囲気の彼はかなり動揺しているように見えた。


小五郎
「こいつが探偵ねぇ…」

「え、探偵なの?」

コナン
「らしいよ」


この動揺は犯人だからこそのものなのか。
そんな風に考えていたのに、おじさんの言葉で状況が一気に変わった。

おじさんは言い方から疑っているようだが、お兄ちゃんは期待外れと言わんばかりなので事実なのだろう。
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