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桜の秒針【名探偵コナン】

第4章 2度目の事件





いきなり探偵が家を訪れた事に訝しみながらも、出てきてくれた。


大家
「それで?探偵さんが何の用だい」

小五郎
「お尋ねしたいのですが、ここに広田 健三さんが住んでいますよね?」

大家
「ああ…」

「…?」


広田さんの名前を聞いた途端、大家さんの表情が変わった。
それも少し落ち込んでいるような暗い表情にだ。


小五郎
「その広田さんに逢いに来たのですが生憎留守でしてねー。何時頃帰ってくるとかわかりませんか?」

大家
「もう帰ってこんよ」


広田さんが住んでいる2階を見上げて大家さんはそう言った。


コナン
「どうして帰ってこないの?」

大家
「死んだんだよ。昨日にね」

小五郎/コナン
「何!?」


まさかこんな事になっているとは予想もできなかった。
想定外の事態に私と蘭姉ちゃんは言葉を失っている。


小五郎
「ほ、本当ですか!?大家さん!!」

大家
「夕べ遺体が見つかってねー。大変な騒ぎだったよ…」


「そんな…」


遺体が発見されたのが昨夜という事は、もう少し早くここを訪れていたら結果が変わったのではないだろうか。
1歩間に合わなかった事件に蘭姉ちゃんの目には涙が浮かんできている。


大家
「はぁ…。全く迷惑な話さ」


そんな中、大家さんは自身が管理するアパートで起きた事件にうんざりしているようだった。
でも私はそれどころではない。


「お、おじさん…」

小五郎
「?」


この事件のせいでの不満を語り続ける大家さんに直接声をかけられる訳もなく、私は困惑しているおじさんの服を引っ張って声をかける。
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