• テキストサイズ

桜の秒針【名探偵コナン】

第4章 2度目の事件





「雅美さんは…?雅美さんも死んじゃったの…?」

コナン
「!!」


私達の目的は連絡がつかなくなった雅美さんの様子を確認する事だった。

前に巻き込まれた事件とは違い顔見知りが亡くなったかもしれない。
そんな事実に声が震えてしまう私に、おじさんよりもお兄ちゃんの方が反応を見せた。


コナン
「…大丈夫。落ち着いてゆっくり深呼吸しろ」

「おに…ちゃ」

コナン
「大きく吸ってゆっくり吐くんだ」


思わずお兄ちゃんと呼んでしまった。
だが震える声のせいで誰にも届かなかったらしく、言う通りに深呼吸する私におじさんは頷いて大家さんへと視線を戻していた。


小五郎
「発見されたのは広田 健三さんなんですよね?娘さんはどうなりました?」

大家
「娘…?」

小五郎
「先日その人を探しに来た広田 雅美さんですよ!!」


大家さんには心当たりがないらしい。
どうやら広田さんは家賃を1年分新札で前払いするから何も聞かずに入居させて欲しいと頼んでいたようで、大家さんにとっても謎が多い人だった。

そして最後に重要な事を教えてくれた。


大家
「死体を見た刑事さんが殺しって言ってたからね。娘が来てたのなら、その子もどっかで殺されてるかもしれないよ」


これは自殺ではなく殺人事件だという事をだ。
殺人事件だと聞いて顔色を変えたおじさんとお兄ちゃん。

そして私達はおじさんの知り合いの警部さんへと事情を聞く為に、警視庁へと急ぐ事にした。



✿✿✿✿✿



小五郎
「おいおい…。そんなに落ち込むなよ」


「だって雅美さんせっかくお父さんに会えたのに…」
/ 79ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp