第4章 2度目の事件
コナン
「違うよ。今回は蘭姉ちゃんのお手柄だよ」
小五郎
「うぐっ…」
「え?蘭姉ちゃんが?」
おじさんは変な声を出してバツが悪そうな顔をしている。
私ももしおじさんじゃないのならお兄ちゃんが見つけたと思っていたので、不思議に思って蘭姉ちゃんに問いかけた。
蘭
「うん。広田さんの飼ってる猫の名前って、ゴーカイテイオーって馬の名前と一緒だったの」
「あ、それをバラバラにして猫達につけてたんだ!」
蘭
「そうそう!それでそんな名前をつけるのは競馬好きの人だろうって思って競馬場で見つけたのよ」
なるほどと納得した。
お兄ちゃんやおじさんなら難しく考えてしまうところでも、蘭姉ちゃんだからこそ単純に考えて見つけ出せたのだろう。
「それじゃあ、蘭姉ちゃんもおじさんやお兄ちゃんに負けない名探偵だね!」
蘭
「ふふっ、そーね。だから音羽もたくさん私を頼って?」
「うん!」
無事に見つかった安心感からか、和やかなムードに包まれていた探偵事務所。
そこに彼女が飛び込んできた。
広田 雅美
「探偵さん!」
小五郎
「うわ!」
広田 雅美
「父を見つけていただいてありがとうございました!」
おじさんが連絡したのは本当についさっきのはずだ。
あまりの速さにおじさんも驚いている。
コナン
「あれ…?」
「どうしたの?」
雅美さんに居場所を説明しているおじさんを見ていると、隣で不思議そうな声がした。
コナン
「あのおねーちゃん、前と感じが変わってなーい?」
蘭
「え?」
「あー、確かに…」