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ご主人様と猫。【東リベ/三途】

第1章 ご主人様と猫。猫のお話。




悠は身体のひとつさえ動かす事が出来ないままそこにいた。
ふたりで残された広い応接室。

ピンクの髪は彼が動く度に小さく揺れる。整った紫のスーツ。近くで見ると、耳にはいくつもの黒のピアスが刺されていた。
綺麗な顔に似合わず口調は荒い。長い睫毛が伏せた顔に影を作る。


ーー悠を買った男。

彼は犯罪組織の幹部だと聞いた。
ついさっきまで自分には関係がなかった世界に足がすくむ。





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