第2章 ◇好きと勝手と裸の二人◇
で
お湯が滴るイイ男、おもむろにコッチ見て。ニコニコのいー笑顔で立ち上がった。
「俺も入るー。詰めて♪」
「嫌です」
「なんで!?」
「俺の風呂だから」
「…」
俺んちだからね、ここ。文句は言わせない。
そいや、うちの風呂一緒に入ったことなかったな。ツアーんときとか、シャワーや風呂一緒はよくあるけど。うちは…ま、普通の風呂で狭いしね。
「急に冷たくなるんだから。ツンデレめ」
おお。ツンデレって言葉の使い方、覚えたんだな、おーのさん。フフフ。
…触るな。撫でるな、肩を。やらしい触り方で。指でねだるな。くすぐったい。
って乳首目掛けてつ~って下ってくんなや。露骨なヤツだなっ。
「セクハラで訴えるよ」
「…」
めげずに、今度は髪。撫でる…梳いてる?
と思ったら鼻歌交じりにシャワー出してる。
…なんだ。いやな予感が…。