第8章 ◇狂気の沙汰◇
あー…
絶対そう。何かそんな話した記憶あるわ。そしていらないって俺はお断りしたハズのやつ(笑)。
ものすごく長いわけじゃないんだけど、普通に包丁くらいの長さはある。こんななの?自然のものでこんな?マジで凶器レベルだよ。こえ~っ。
これ…
一緒にいたときから、もうあったのかな。
ここにずっと隠してた?
いや、黙ってられないでしょ、あの人。俺に隠し事なんてできないだろうし。
でも
どこか、いじったあとがあるのを見ると…
何かしらの加工を施してから、俺に見せようとしてたんなら、あるかもしれない。作りかけのやつとかあんま見せたがらないから。
けど…
どっちだ?
もし一緒にいたときからここにあったとしたら
これで俺のことどうにかしようとか思ってたのかな。ソファー背もたれにしてゲームしてたから。背後無防備だからね。狙い放題よ。特に、結婚するのが事実だってわかったあととか。完全に空気シベリアだったから(笑)。
ま、それ以降うちに来なくなったから、ないか。下手したら刺されてたかもって思ったけど…そこまで執着してないしね。てかそういうんじゃないし、我々。
じゃあ
もし、離れた後だとしたら
いつ来たのよ?
ほか、なんの痕跡も残さずに。メッセージもお土産もなし?
あ~~~
どっちだ。わかんないっ。
どっちもありうるからマジでわかんないけど
これを今見つけて俺が反応すると、絶対喜ばせるだろうから
そこはね。スルーよ。当然。見なかったことにして元に戻すよね。どうやらまだ未完っぽいし。