第8章 ◇狂気の沙汰◇
改めて、ほとんど本来の使い方をしてなかったソファーと向き合う。
「マジで買い換えようかなー…」
座面のクッション、よく見たら外せる?へたったら場所替えたりできるように、かな。でも中のスプリングの不具合だったらクッション部分の場所替えるとかの問題じゃないし。てか、あいつが寝すぎてクッションへたったんじゃないの、これ。絶対そうでしょ!うーわ。請求していいよね、これ。トーゼン。
何気なくその片側を剥がしてみたら
「!」
…スプリングじゃなかった。あきらかに、もともと備えられてないものが、そこにあった。
「えっ?」
思わず結構な声出てたよね。一人なのに。
「なにこれ!?」
瞬間的にはわかんなかった。さすがに。
いつから
いや、いつ?ううん、マジでいつから
ここにあったんだろう。
凶器だよ、完全に。
見た目…剣?槍??
たぶんだけど、実物見たことないから、想像。
でも絶対そう。
ここに自由に立ち入れる人の特性考えても絶対そう。
これ…
カジキマグロの角じゃない!?