第8章 ◇狂気の沙汰◇
いつか
まだ俺のこと気にするくらいの気持ちがあるなら
いつか
これで俺を仕留めにくれば?
いつでも受けて立つから。知ったからには簡単に刺されてやらないし。
ね
俺の物語を動かす鍵を持ってるのは
いつもあなたなんだよ。悔しいけど。
知ってるでしょ。
俺が望むこと。
俺も知ってるよ?
あーたがファンサービスの鬼だってこと。
ねえ
わかってるよね?誰が一番のファンか。
ずっとだよ。
嵐になるより前から
なんなら初めて会ったときから
ずっと
ず――――――っとだよ?
ねえ。
もうそろそろ、いーんじゃない?
開けに来てくれても。
得意でしょ?そういうの。
鍵なんていつもかけてないけどさ。
あえて
閉めておいてあげる。
厳重に
絶対開けられないように
難攻不落の鍵をかけておいてあげるよ。
今更興味ない?
俺のことは全部わかってる?
ああ、そう。
いいけどね。別に。
でも
俺さえも知らないものを閉じ込めておくから。
本当に誰にも見せたことがないもの。
秘密
そう
本当の、TOP SECRET
暴きにおいでよ。
ねえ
開けたらどうなるか、そこは俺もわかんないけど(笑)
好きでしょ?
そういうよくわかんないやつ。怖いもの知らずだから。
俺は嫌だけどね。
冒険しない派だから、俺は。
だけど
信じられない道を突き進んでいくあなたの
一番近くにいて
その暴挙を止めるのと
何かあった時に最初に手をつかむのは
俺の役目だと思ってるからさ。
そこは諦めてる。甘んじて受け入れる覚悟はできてる。
だから
…ねえ
きーてます?
てか
起きてます?(笑)
2023/3/16