第6章 ◇WHY◇
待ってる分には構わないと思ってるから。金も払ってもらわなきゃならないしね?永遠に待ってるよ、俺は。
この場所で
あの人のニオイが染みついてるこの部屋で
まれにしか来ないけど
それに
よみがえってきちゃうから、ベッド使えないんだよ。せっかく自分の時間マッタリ過ごそうと思ってんのに。何の呪いかけてってくれたんだよ。
俺はこの自分の部屋でも、変わらず。ソファーを背もたれにして、ゲームに興じる。家にいるときと変わんないけど(笑)。
ここでの日常には、時々非日常な人がいて
そう
稀にしか来ないくせに、俺より自分ちみたいに勝手に入り込んで。勝手に人んちのソファーで寝てたりして。
俺が帰ったらさすがに起きたけど、何するでもなくまた寝るっていうね。こっちも気にしないで、ホントに寝てるだけで邪魔されるわけじゃないから…フツーにゲームしてたよね。酒飲みながら。
や、邪魔されてたか。時々結構ないびきが…。ま、その程度は俺の集中力乱すものではないんだけどね。もともとうるさいとこほど集中できたりする方だし。