第4章 ◇怒れる窃盗犯◇
櫻「打ち合わせ…どうする?揃ってないけど」
相「え。あ、俺らだけで…始めちゃう?」
松「んー…それだと二度手間になるかな…」
二「てか、すでにやる気ないですよね?」
相「あ、バレた?(笑)」
…マジで大丈夫かな、リーダー。寝てるだけならまだいいけど、ホントに調子悪くなったり…してないよね?よりによって俺んちで。
ぼちぼち起きてくれないとガチで収録遅刻しちゃうし。いよいよになったら、遠隔で何か音出せる方法…。
松「打ち合わせは…ま、収録終わってからでもいいんだけど。収録こそ間に合わなかったらマジで笑えなくない?大丈夫?」
櫻「まだ連絡取れないの?」
相「あ、つながった?ホント?よかった~。んじゃ、収録は間に合いそうだね」
よかったー、面倒なことになんなくて!(笑)
よーやくお目覚めですか、社長。
あの人、普段はスマホほぼほぼ携帯してるし、何かしらいじってる。充電魔って言われる通り。けど、うちに居るときって案外ほったらかしな印象があるかも。何回か忘れて帰ったこともあるし。こっちから連絡しようがないから、本人が気づいて取りに戻ってきたけどね。タクシー乗ってすぐとか。
まー、つまりそういうことだよね。それだけ二人でいるときは『俺』という、『二宮和也』というスペシャルコンテンツに夢中ってことかなっ、うんっ♪
…や、別に全っ然嬉しくねーけどっ!!
てかあいつ、どんな言い訳したんだろー。自宅にいない時点でさ。マネージャーのお迎え、基本自宅ですからね(笑)。