第3章 ◇赤目のウサギはよく眠る◇
…しかもなんか
うん。これ気のせいじゃない。
チョー長ぇな!?
なんか…口なんだけど、ガチに犯されてる気分。
「~~ップハッ。もっ、のぼせるからっ」
「うん…。俺も、のぼせてきた…」
「上がれや、さっさと」
ホント苦手だな、浸かんの。
グニ…
「!」
どこ触…
「コッチにも、キスしたい」
「…」
すっかりリラックスモードの人のを無遠慮に握りしめて。何暴言吐いてんだ、このやりチン。
「ね。こっち」
俺に、湯船の淵に座るように促す。腰持ち上げようとしたりして。
でも嫌。動かない。俺はまだ腰のために浸かってる。自分の体大事にしないとね。俺だけのカラダじゃないのよ、もう。
「カズ…」
そんな目で見ても無理。朝からそんな体力ないわ。てかここで使う気ないわ。なけなしの貴重な体力。
「…」
まだ少し赤い目で、俺をのぞき込んで。キスして機嫌伺って。でも無反応だからか、目を伏せる。
諦めたかと思ったら
次の瞬間、また想定外の行動に出る。