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異世界からこんにちは

第1章 異世界からこんにちは


これが、私のスタンド──。

ぼーっとそいつを眺めていると、次第に重大な事に気がついた。

スタンドの消し方が分からない……! 消し方と言う表現が正しいのかは一旦置いておこう。仕舞い方かな。何でもいいか……。

ど、どうすればいいのこれ!?

登場人物らは自在にスタンドを出したり引っ込めたりしてるけど、スタンド使いになりたてほやほやの私には、彼らが当たり前に行えるスタンドの扱い方がまるで分からない。

「あの、先生! スタンドの仕舞い方? が分からないんですけど! どうすればいいんですかこれェ!?」

「それよりも……苗字くん、君、僕と暮らさないかい?」

「それよりも!? あーもう、何でもいいんで教えてください! ……えっ?」

今、聞き捨てならない言葉が聞こえたような……。

自分のスタンドと格闘していて横を向いていた頭を元の位置に戻す。

ゆっくりと首を動かしたせいか、何だかギギギと立て付けの悪い扉を開く時のような音が聞こえた気がした。

「今、君は『何でもいいんで』と、そう言った。つまり返事は『OK』と言う事だな!?」

「話を! 聞いてください!」
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