第3章 3章
「そういえば最近しょっちゅう先生の所にいるイメージがあるのう…」
「そういえば事ある度に紫原くんのこといつも保健室に呼びに来てたような…?」
言われてみれば確かに紫原くんは夕方になるといつも保健室にいる…
そして毎日いつもの引き出しからお菓子を取り出しては食べている。
「この間監督に怒られてたよな。」
「それで拗ねてたね。ふふ…」
荒木監督に怒られてたのか…
今度会った時に謝っておこう…
「さて、洗濯物も終わった事だし、飯に行くかのう!」
「「おー!」」
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バスケ部のみんなとやって来たのは高校内の食堂だ。
今日はたまたま臨時で空いているらしく部活終わりの生徒達がちらほらと座って食事を楽しんでいた。
「あ、今日の日替わり定食美味しそう…
いつもお弁当だから食堂で食べるの久しぶり。」
「良いですね。俺も先生と同じものにしようかな…」
氷室くんが隣で私と同じものを注文した。
他の子と比べると彼はなんだか大人びていて見ているこっちもドキッとしてしまう。
「あの席が空いてるアル、皆でこっち座るアル」
大きめの机の席が空いていたのでみんなで座る。
周りが大きいので自分が1番小さく見える…!
「なんか俺らがデカいせいで先生がめっちゃ小さく見えるな…」
「確かに…先生が陽泉の女子生徒だと言っても全然違和感ないな。」
「あはは…私はもう制服脱ぎ捨てちゃったんで……」
「そうだ!今度、陽泉の制服着てもらおうぜ!」
「え?!」
「監督に怒られるアルよー?」
こうしてバスケ部の子達との楽しい食事時間が過ぎていった。