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せいたかのっぽの王子様

第3章 3章


次の日……



今日は日曜日のため他の生徒たちは部活動に勤しんでいる。


グラウンドからは外部活の子達の切磋琢磨する声が聞こえてくる。



「そろそろ洗濯機が止まるかな…」



私は保健室を出ると洗濯機のある部屋へ向かった。
今日は天気も良く洗濯日和だ。

毎週日曜日は保健室のベッドのシーツや予備の制服などを洗濯する日と決めていた。
こうして定期的に洗濯しておけばいつでも綺麗な状態のものを提供できる…という訳だ。


「うっ……なんか今週重いな…?そんなに利用人数いたっけ…」



山盛りの洗濯カゴを持って中庭へ








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「あっせんせー!」




洗濯をしていると遠くの方から私を呼ぶ声が聞こえる。

振り向くとそこにはバスケ部のメンツが揃ってこちらに歩いて来てた。
時計を見ると昼休憩に近い時間帯だった。

…陽泉高校のバスケ部には背が高い子達が沢山居るので見ているだけで圧巻だ。


「お疲れ様です、先生!今日もいい天気じゃのう!」

挨拶をしてくれたのはバスケ部キャプテンの岡村くんだ。

「洗濯物のいい香りアルなぁ…ってちょっとゴリラどくアル、洗濯物にバナナのニオイがつくアルよ」


「なんじゃと!?」


岡村くんの隣にいるのは劉偉くん。



「騒がしくてすんません先生、忙しかったですよね?」


そんな二人の隙間からひょっこり現れたのは福井くんだ。

紫原くんも合わせて3人も2m超えの子がいると福井くんも充分大きいのに小さく見えてしまう……
身長感覚が狂いそうだ。
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