第2章 2章
夕方にて。
「それじゃあ今日の委員会活動は終わりでーす。
各教室の救急箱の備品チェックお願いね!
終わったらプリントを先生に提出するかこっちのカゴの中に入れて置いてねー!」
「「はーい」」
無事に委員会活動は終了してみんなバラバラに帰っていく。
私も保健室の備品をチェックしようと棚へ向かうと…
「ちん」
「ぐぇ……って紫原くん?!」
頭の上にドッシリと重みを感じて見上げると
紫原くんの顎が何故か私の頭の上にのっていた。
「ど、どうしたの?!委員会はもう終わりましたよ!?」
「んーーーーーー……」
何かするでもなく用事があるでもなくただずっと私の頭の上に顎をのせ続けている…
「お腹空いた」
「えっ?!」
「お腹空いたの〜」
紫原くんはお昼ご飯食べてないのかな…?
「お昼は…?」
「食べたよ〜 …おにぎり10個。」
「じゅ……え?!それでもお腹空いてるの?!」
私は机のいつもの所にお菓子があるよと指さすと紫原は吸い寄せられる様に机に向かっていった。
突然の出来事にプチパニックになりつつも作業を再開する。
消毒液が4つに……
絆創膏の箱が8つで……
体温計の電池が2本切れてたはずだから買い換えておかなきゃ…
テキパキとメモをとって作業をしていく。
向こうの方でボリボリと何かを食べている妖精が見えるがまぁ良しとしよう…
というかまさか紫原くんが保険委員だとは思わなかった…
じゃなくて!
「紫原くん、自分のクラスの備品、チェックしなくていいの…?」
「んーーーやるよ〜?
…そのうち。」
「ンぶッ!!」
私は盛大にズッコケてしまった。
「な、なるべく早く提出してくれると助かるな〜〜??」
「こーゆー細かいのメンドイからやだ…」
紫原くんはプリントをヒラヒラ振って歪んだ顔をしていた…
「なんかごほーびくれるならやってもいいけど〜」
「えぇ…」
ご褒美…
いやこれも保険委員として仕事してもらわねば困ってしまう。
…仕方がない。
「プ…プレミアムまいう棒のセットでいかがでしょうか…?」
「のった」
「早いな?!!」