第2章 2章
次の日の昼休憩…
私はいつも昼食を保健室で一人で食べるのが日課になっていて。
すると賑やかな声とともに保健室の扉が開いて…
「せんせー!今日天気いいから中庭でご飯食べよー!」
「ね、こっち!先生れっつごー!」
最近仲良くなった女子生徒の子達がやって来て今日はみんなで中庭でご飯を食べることになりました。
「せんせー!コレ見て!この子手作りでお弁当作ってきてるんだよ!」
「あっ!待って今日卵焼き失敗したから見せないでー!!」
「あはは!」
複数の女子生徒と談笑しながら自分もお弁当を頬張る。
今朝は作る暇があまりなくて冷凍食品ばかりのお弁当だ。
卵焼きを失敗したと嘆いていた子のお弁当箱を見ると本当に失敗しているのか?と疑いたくなるような出来だった。
「えー…卵焼き、凄く美味しそうだよ?
良かったら1個貰ってもいい?」
「へっ!? 大丈夫ですか?!本当に失敗してますよ!」
そう言って何故か心配(?)されながら卵焼きを1個貰うことができた。
見た感じしっかりと焼けてるし変な所は見当たらないが……
「いただきまーす……
?!」
その卵焼きは
とてつもなく甘かった……!!!!
「あーん!だから大丈夫ですかって言ったのにー!」
「あっは!見て先生めっちゃ青いよ!!!」
「「きゃはは!」」
まって、笑い事じゃない。
こっちめっちゃ必死なのよ…?
…まぁ生徒が笑ってくれるならそれでいっか。
水筒のお茶をイッキ飲みして何とか一命を取り留める。
「──ん…?」
あれ、何となく視線を感じたような…………?
辺りをキョロキョロするが特に違和感もなくいつも通りの中庭が広がってるだけだった。
「せんせー?どうしたのー?」
「え?ううんなんでもないよ。あ!卵焼き美味しかったよ!」
「まぁた先生ってば!無理しなくていいって!!」
こうして平和な(?)昼休みは過ぎていきました。