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乙女ゲームの一生徒に転生した私は穏やかに暮らしたい

第2章 情報整理が夢でした


おもこえの主人公、雲雀冴ちゃん。
ゲームを始める時にデフォルトとして名前が表示されていたため、雲雀冴という文字列に見覚えはある。

まあ、私は名前変換をしてゲームを遊んでいたから、プレイ中はデフォルトネームを意識した事はあんまりないんだけどね。

こうして喋っている彼女を見ていると、『ゲームをプレイする上の私の分身』ではなく『雲雀冴』その人なんだな、と実感する。彼女も一人の人間なのだ。

ゲーム内では主人公の立ち絵が表示される事はなく、スチルだと後ろ姿や手などしか描かれていなかったため、まじまじと顔を見るのはこれが初めてだ。

可愛いなぁ……凄く可愛いなぁ……。

教卓の近くにいる冴ちゃんを見ていると、そんな彼女と目が合った。──え、目が合った!?

やばい、流石に見過ぎたか……。主人公は視線に気づきやすいものだから。
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