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乙女ゲームの一生徒に転生した私は穏やかに暮らしたい

第2章 情報整理が夢でした


一年生の教室は四階にある。ここがゲームの世界と言えど、この辺りは学校の『あるある』なのかもしれない。何で四階に教室があるんだろうね……。

前世の私は体力がない方だったため、一年生の頃は階段を上がる時に毎回息切れを起こしていた。懐かしいなぁ、しんどかったなぁ……。
体力がないのは今世でも同じなようで、四階に上がる頃には足に力が入らなくなってしまった。数ヶ月繰り返せば慣れると思いたい。


まだ高校生──一年六組の生徒としての生活は始まったばかりからか、まだ教室に流れる空気はぎこちない。

四月頃の高校一年生なんて、実質中学生のようなものだ。前世で経験しているからこそそう言える。

まあ、この今だけの独特な空気も悪くないな。

座席発表の際にどうにか自分の机の位置だけは頭に叩き込んでいたため、私はスムーズに自分の席へと移動する。

机の横にカバンを引っ掛けた時、視界に可愛らしい女の子がうつった。
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