第12章 ※第三次試験 予選 part1
死の森
「収穫はありましたか?大蛇丸様」
月に照らされた大蛇丸の背後に、スパイ薬師カブトが姿を現した。
「カブトじゃない。中忍試験は順調かしら?」
「えぇまぁ。それよりも、貴方の愛しい姫君には、会えましたか?」
眼鏡のブリッジを中指であげながら、カブトは言う
「甘美な味だったわ。」
舌ズリしながら笑う大蛇丸に、カブトは見ていた
「ですが.....娘1人に肩入れし過ぎなのでは?
確かに最強だけありますが、男性に対して無防備な点も多い。
それに二院一族の血が流れているのなら、邪眼を粗末に扱うだけです。到底大蛇丸様に相応しい人では...!!」
グッ!
大蛇丸はカブトを睨みつけ、首を掴み締め上げる。
「カブト.....貴方、私に言うようになったじゃ無い?。それ以上ヨルちゃんを侮辱するなら、いくら貴方でも
殺すわよ?」
ギロリッ
(ほ、本気の殺気!)
カブトは激しい息苦しさを感じ悶えだす。
そんなカブトの姿を冷ややかな目で見て、手を離した
「ゴホッゴホッ!.....も、申し訳ありません.....大蛇丸様.....」
「分かればいい。私は邪眼だがらあの子が欲しいのじゃないのよ.....」
「.....」
「あの子だから欲しいのよ」
そう.....あの子だから