第19章 うちはイタチ part2
木ノ葉上層部が極秘の中、うちはがクーデターを仕掛けると言う共通認識が根付いた。
そんな中、3代目火影様は自ら、言葉で説得すると申してくれた。
しかしダンゾウ様は...
「3代目はああ言っているが、いざとなれば、木ノ葉を守るために動く。
選択して欲しいのだ
うちは側に着きクーデターを起こし、家族と共に全滅するか
我ら木ノ葉側に着きクーデター前に、"弟だけ"を残してうちは全滅に協力するか」
うちは全滅...
それに...サスケだけだと...
「里を守る為には混乱を生む前に、なんとしても事を納めなければならん。この任務を任せられる忍びは、うちはと木ノ葉の二重スパイである........イタチ、お前を置いて他にいない
この任務......引き受けてくれるか?」
里...
一族...
忍び...
戦いは生まれるべくして生まれるのか...
里か...
一族か...
オレは...どうすればいい?
アカデミーの屋上で、フェンスにもたれ掛かりながら見下ろした。
そこには幼い弟......サスケが授業を受けている。
......サスケ...
そうか......
サスケ。
ヨルさん...
オレは......
青空を見上げ、思いに耽る
すると
ふんわり...
「イタチ」
!
この気配...!
オレの背後で、そっと彼女は降り立った。
会いたかった...
オレの...
オレの愛した女性。
優しい気配。
何も語らなくても貴女は全て知っているのだろうか...。
そばに居るだけで、自然と気持ちが軽くなった...
「ヨルさん」
「イタチ」