第10章 第一次試験
「まぁしかし。部下達が居ないと暇になるね」
「なーに。直ぐに忙しくなるに決まってるさ」
「なんで?」
「今年の第一の試験、森乃イビキだそうだ」
こりゃ第一の試験も危ういな.....
カカシの思いとは裏腹に、今だにミルクティーの熱さに苦戦しているヨル
「依にもよってあのサディストか」
カカシはため息をし、椅子に座り直す
「サディスト?」
「紅.....お前はまだ新米上忍だから知らねえのも無理はねえよ」
「一体何者なの?」
「プロだ」
ようやく口を開くヨル
「拷問と尋問。その分野に関してアイツの右に出る者はいない」
「まぁ.....試験に肉体的な拷問が無かったとしても、尋問の知識を活かした精神的苦しみを受けてるに違いない
それが.....
木の葉暗部 拷問・尋問部隊隊長。森乃イビキ」
「そういやぁ.....ヨル。昔イビキは、お前の部下だったな。」
アスマは思い出した様に言う。
「昔の話だ。
アイツの人間の心を知り尽くしいる。
アイツの恐ろしいところは、相手を心理的人追い詰め精神を操る所。本当に勉強になるよ.....
忍耐力も並大抵のものじゃない.....」
イビキを高く評価するヨルだった
それから試験が終わるまで、各々時間を過ごす。
時計が第一試験が終わりを告げた。
上忍待機所に試験官をしていた、神月イズモが姿を表す。
上忍4名は、試験が終わったのだと悟った
「報告します。
新米下忍、第7班・第8班・第10班皆さん第一試験合格です」
「はぁ.....」
「フン.....」
「やれやれ.....」
「.....暫くは別の意味で忙しくなるな」
4人共安堵した様子を浮かべ、腰を上げる
「此処からが本番ね。」
「まぁその内、本戦で当たりそうだな.....」
そういい、待機所から出ていく。
「さて、アイツら迎えに行きますか」
カカシが出口へ先に行くが、ヨルは動かない
「ヨル?」
「....................カカシ。先に迎えに行ってくれ。後から合流する」
そう言うと、瞬身に姿を消した