第9章 ※中忍試験
「はぁ.....どうしよう.....」
サクラは自室のベランダに出て、空を見上げていた。
「サクラ」
ヨルは外からサクラに声掛けをする。サクラは驚き、振り返った。
「ヨルさん!」
「少しお話しよっか」
静かな堤防
2人は並んで座った。
「中忍試験悩んでいるのか?」
「........私2人に着いていく自信がなくて.....」
「.....」
「どうしたらいいか.....」
「最終的に決めるのはサクラだから、私は背中を押すことも、止める事もしない」
「.....」
「私は第7班に着任して日が浅いから、まだみんなの事あまり知らない。でもね。自信が無いのは皆んな同じだよ。1人では自信がない.....力がない.....強大な敵に立ち向けない。だからスリーマンセルでチームを組むんだ」
「!!」
「出来ない時、自信がない時、負けそうな時、一緒に立ち向かえる仲間がいる。辛くなったら2人に頼ればいい。背中を預けたらいい」
「.....頼る?」
「そう.....でも.....
頼るばかりじゃダメだ.....
サクラが2人を頼ったなら.....
2人が辛くなったら.....
今度はサクラが頼られる存在になりなさい」
「でも.....私には」
「私はあの男2人に持っていない、サクラの強さを知ってるよ。」
「!」
「.....でもそんな事、私じゃ無くて.....サスケから言われたいよな」
ヨルは、少し意地悪な顔でサクラに言う