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私が帰る理由

第9章 ※中忍試験


待機所

「なぁ.....聞いたかよ」
「あー聞いたぜ。ヨルさん帰ってきたらしいぜ」
「すげー美人だってな。遠目で見たんだが、やばいぜアレ」
「色白だし、胸デカかったな」
「俺告くろうかな?へへ.....」
「オレそれよりも、手出そうだよ」




ヨルを待つために、待機所で愛読書を読みながら過ごすと、遠くから下品な会話が聞こえてきた。
せっかく優雅に読書をしていたのに、最悪な気分に話が入ってこない。
「参ったね.....どうも。」
そう思い、本を閉じ再度会議室へ足を運んだ。






「.....以上が試験の内容だ。また何かあればおって通達する」
「分かった」
ヨルの両手には、大量の書類があった。
「だいぶ遅くまで話しこんでしまったな。カカシは待機所だったな?送っていこう」
ヒルゼンは時間を確認した。

「心配ない。これぐらいの書類なら1人で運べる」
「.....ヨル.....お主自分の魅力に気づいておらんな」
「?」
話が分からず首を傾げる
「まぁそれがお主の良いとこだ。」
よいしょと腰を上げるヒルゼン
「訳わからんが.....ほんとに大丈夫だ。まだヒルゼンは仕事残っているだろ?さっさと仕上げて帰れ。身体に悪いぞ」
そう言うと、後ろから何やらヒルゼンは言うが無視して会議室を出る。

ヨルは両手に書類を抱え、長い廊下を歩く
あそこの角を曲がれば待機所。距離は目と鼻の先.....かなり遅くまで話した.....カカシ
とっくに帰ったんじゃ.....そう思い角を曲がる。



ドンっ
バサァ



誰かとぶつかり持っていた書類をばら撒いた。
「すまない!怪我ないか?」
ぶつかった相手を見る
知らない上忍だ と心の中で思い。床を見ると相手も書類を持っていたらしく、お互いのが混じり合っていた。
「あ、ああ///大丈夫です///すいません.....///」

ぶつかった上忍は、先程待機所で下品な話をしていた忍びの1人だ。
ヨルはしゃがんで、書類を集めていたが、ぶつかった上忍はヨルの背後に目をやる。するともう一人の上忍が姿を現した。
背後にいる上忍は、ヨルへ手を伸ばす。
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