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私が帰る理由

第9章 ※中忍試験


「そこまでだ。カカシ、ガイ」

「「「「!!」」」」

全員が入り口を見た。
そこには凛々しく立つヨルの姿がある

大衆の間を割りながら歩くヨル。
ヒルゼンの前まできた。
さっきまでの張り詰めた雰囲気は無くなり、何人かの忍びはヨルの姿をみて安堵した。


「来るのが遅かったなヨル」
煙管を吹かせているヒルゼン

「嗚呼.....道で小火があった。」

小火?
殆どの忍びは、言葉の意味を理解していない。
だがカカシは、ある程度理解した。

「消したのか?」
「取るに足らないが.....後で孫に事柄を聞け」
「お前なら安心だ」
2人で微笑し、ヨルは大衆の前に向き直る

「新人の件はこれ以上の口出しは禁ずる。後は私と3代目で取り決める。文句のある奴は直接私に言いに来るといい」
先程の雰囲気と違うヨルに大衆が息を呑んだ。


「中忍試験は、皆の部下の成長の場でもある。しっかりと見届けるのも私達の仕事だ」
少し柔らかい口調になった。その後中忍試験の段取りの説明になり、その場は解散となった。


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