第3章 猿飛邸
ヨルsaid
猿飛邸を出て、夜道を歩く。
周りは閑散として、自分の足音だけが木霊する。
少し歩くと、人の気配を感じた。
あれは・・・
カカシだ
間違いない。逆立てした銀髪で長身の男性。手をポケットに入れ、壁に持たれた姿は奴に違いない。
こんな時間にどうして?
思う事はあるが、ヒルゼンの言葉といい多分私を待っていたのではないかと?自惚れてしまう。
すると奴も私の姿に気付いたのか、ゆっくりと向かってきた
どうしよう・・・
やましい気持ちはない。だが久しぶり会った緊張で何を話せば良いのか分からなくなり、足が止まり少し俯いてしまう。
カカシは、私の前で足をとめた。
「久しぶりヨル」
深い心地よい声で私を読んだ。
カカシの右手がゆっくりと、私の右頬を撫でる。
「......」
「ねえ?俯いてないで、オレに可愛い顔見せてよ?」
私はゆっくりカカシの顔を見た。久しぶりに見た彼の顔は、口布と額宛で素顔は分からないが、雰囲気が大人っぽくなったのは確かだった。
「ヨル 。大人ぽくなったね
会いたかった」
私を愛おしく見つめるカカシ。頬を撫でていたら右手は、私の唇をゆっくり撫で私を抱きしめる様に、近づいた。
「カカシ」