第3章 猿飛邸
「ご苦労じゃったな。ヨル」
深夜の猿飛邸
木の葉3代目猿飛ヒルゼンの庭に、瞬身の術にて姿を表した。
「人使い荒い」
「其方なら、やれると信じてたんだ」
「だとしても、追加任務sランクで10本は鬼だ」
悪態を突きながらも、一切身なりは汚れておらず、呼吸も正常。それだけでも最強を謳わせるに十分である。
ヨルは縁側に腰をかけて脚を組みリラックスしている。言葉使いといい、態度といい火影の前で取る態度ではない。
しかし主人公、六棟ヨルは火影の右腕と最強いう役付きである。
「あまり悪態をつくな。可愛い顔が台無しじゃよ」
「うるさい。まぁ報告に行くのヒルゼンの家の方が近くて助かった」
(ホント素直じゃないの・・・儂を待たせない様に火影室だと、儂の帰りが遅くなるからと自宅を指名しよって)
「ヨル。次の任務じゃか・・・」
「なに?長めの休み欲しいんだが」
「心配するな。いつもより軽いものだ。まぁちと厄介ではあるがな」
「厄介?」
「ある班の副担当上忍になってもらい、その班の監視だ」
「ん?なんだそれ?」
「第7班うずまきナルトとうちはサスケの監視だ」
「!!」
ナルトとサスケ・・・あの子達・・・
2人を思い出のと同時に、ミナトとイタチを思い出す・・・。
かつての師と部下・・・。
そしてその2人の生き様も・・・
(そうか・・・あの子たち忍びになったんだな・・)
「それで、その個性豊かな班の上忍は誰だ?」
「はたけカカシだ」
「!!」
(カカシ・・・か・・・)
会うの久しぶりだな。
同期であり
幼なじみでなり
兄妹の様であり
そした私が木の葉の里へ帰る理由
「カカシには、ヨルが帰ってくる事を伝えているぞ」
「勝手なことを」
「本人は口には出しておらんが、喜んでおったわい」
やれやれとヒルゼンは言う。
「任務は3日後。それまで身体を休ませた方がいい。それと任務の期限は今のところ決まっておらん。
まぁ久しぶりの帰宅じゃ。ゆっくり羽を伸ばせ」
今までのヨルの任務は、長期間里を離れるのが殆どだ。久しぶりに里での任務である
「そうか。心得た。
コレ今回の任務の報告書だ」
そう言って、ヒルゼンに無駄に詳しく書いた報告書の束を渡した。
「・・・嫌がらせかの?」
「頑張って確認してくれ」
少し意地悪に表情をし猿飛邸を出る