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私が帰る理由

第6章 ※朗読と嫉妬



カカシside

シャワーを浴びにいくヨル



 「留守にする」


オレに振り返り言った言葉

あの時の表情.....

間違いない.....
何度も見てきた.....

ヨルが
手の届かない所に行く時の表情.....



シャワーから出て服を着ている。
だがその雰囲気は先程まであった甘い感じじゃ無く
張り付き、息が詰まる感じだった。

「ヨル」
オレは不安な思いを抱き見下ろした。

「行くのね」
「嗚呼.....明日には戻る」

「.....明日からオレはアイツらと任務だよ」
「そうか.....時間が出来れば私も合流する」
副担当上忍だからなと微笑しながら言った

「ヨル」
ヨルへ腕を伸ばし力いっぱい抱きしめる.....
行かせたくない.....こんなヨルを.....
その思いが強くなり、どんどんと抱きしめる力が強くなった。
「カカシ痛い.....」
オレは抱きしめ続けた

「終わったら真っ先に会いにきて頂戴」
「努力する」
「怪我の無い様にね」
「私は強いからあり得ない」
「ヨルからキスして.....」
「え?」
ヨルの肩に手を置き、キスしやすいように屈む.....じっとヨルを見つめる.....
少しだけ雰囲気が和らいだ

「好きだよ.....ヨル」
「ありがとう.....カカシ」
ヨルの両手がオレの頬を包む
オレは瞼を閉じ

ちゅう.....

ヨルから優しいのキスを受け入れた。

そしてオレの耳元で

「じゃあね」

その一言を最後に
次に目を開けた時に、ヨルの姿は無かった
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