第19章 うちはイタチ　part2

オレは任務の準備をし、外へ出る





「よぅ...イタチ。暗部の初任務だな」
背後からロ班の複数人が声を掛けてきた

「はい...」
ロ班の初めての顔合わせで、真っ先に攻撃を仕掛けてきた人物だ。その人達がオレに何の様だ？

「カカシ隊長とのツーマンセル。気をつけろよぉ」

「？何がです？」

「隊長は任務の為なら、仲間を殺すからな。」
「まさに、忍びの中の忍びだ」

またその"噂"か...




オレはヨルさんのある言葉を思い出した
『カカシに妙な噂が流れてるだろう。
イタチ...噂は噂だ。
後は自分の眼で見極めるんだ』
『いいか？目の前の現実が全て真実とは限らない。』


そして先程のダンゾウ様との会話を思い出し、隊長の言葉を思い出す

『いや......。お前には資質がある。
"闇"という資質がな...』
『........."その者"がオレを思ってくれてるのなら
これ程嬉しい事はありません』



あの口調ぶり...冷血のカカシと呼ばれた男の口調では無かった。

あれは本心からの喜び...

「失礼します」
オレは一礼をし、その場を後にした