第19章 うちはイタチ part2
「たく...お前は...帰れって言っただろ?」
「ヨルさんが会いに来てくれないからです!」
「確かにね。それで、どうしたんだ?」
「ヨルさん...実は...」
オレはヨルさんに会えなかった間を埋めるように沢山話をした...
忍びとは何か...
命とは何か...
何故自分はクナイを握るのか?
喪失と失意で得た"写輪眼"
父は写輪眼を開眼した事により、喜んでいたがオレは素直に喜べなかった事を...
自問自答繰り返す中で、明確な答えは導き出せない。
ヨルさんなら、なんと答えるのか...
「......だだ、今回の任務で、物事を色々な視点から考える必要があると学びました。そして十人十色様々な考え方があり、それがその人の正義になると...」
ヨルさんは、じっくりとオレの話に耳を傾けてくれた
「"陰から平和を支える名もなき者"それがオレが目指す忍びです。その為にはオレの写輪眼で木ノ葉を支えます」
「そうか...... 沢山...沢山...経験したんだね。」
「はい...ヨルさんは...」
「私もね。夜瑠から身体を貰った時、複雑だったんだよ。
私はこのまま生き続けて良いのか...?
夜瑠の死と引き換えに手に入れた力なんて、使っていいのか?
でも、夜瑠の意志... "沢山の人を救って"その言葉が私の中にある限り...
私は何度でも力を使う
大切な者を護る為に」
ヨルさんの真っ直ぐな言葉がオレに突き刺さる