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私が帰る理由

第19章 うちはイタチ part2


うちは一族敷地内


「シスイ...暗部の事だけど」

「嗚呼...オレとヨルさんの判断が正しかった

だが、そうは言い切れない...

そもそも忍びの世界に正義と呼べるものがあるのかどうか分からない...オレ達は自分を正義と信じて戦う。が、敵も同じだとしたなら...どちらに真の正義があるのか...今日の任務で分かっただろう?物の見方は一様じゃ無い。様々な視点から考える物だ」

「様々な視点...」

「嗚呼...駄々一つだけ確かな事がある


オレはお前を絶対に裏切らない





それだけは確かだ」



シスイ...ありがとう。










「此処で良いのか?」

「嗚呼...この道はヨルさんが通ると思うから。会って少し話がしたい」

任務を終え、自宅への帰還は取り敢えず後回しにした。

それはヨルさんと話がしたいからだ
でも、互いに約束をした訳じゃない。
会わなければ、唯の取り越し苦労だ
でも、オレはヨルさんに会える気がした...


「たく...オレなんかより、ヨルさんの方が好きだもんなイタチは。兄として妬けるぜ」
シスイは微笑を浮かべオレの頭を撫で上げた

「最近ヨルさんは会えてなかったんだ!良いだろう!」

「はいはい...それじゃ、お邪魔なオレは帰るとするか!...後で色々聞かせろよ〜...恋の行方とか...」

「なっ!///シスイ!気づいてっ!」

「当たり前だ。オレはお前の兄貴分だぜ!」
終始ニヤつくシスイ。
ヨルさんが好きなのは事実でから、否定も出来ないのが悔しい




「イタチ、シスイ。何してる?」


「「ヨルさん!」」

噂をすればなんとやら...ヨルさんがオレ達の前に姿を現した。

「家に帰ったんじゃなかったのか?」

「んじゃあな!イタチ!頑張れよ!
ヨルさん失礼します」
シスイはヨルさんに会釈し、帰り際に最後に思いっきり背中を叩き、足早に帰った。

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