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私が帰る理由

第19章 うちはイタチ part2


「守りたい?」

「嗚呼...少し話がズレるよ...夜瑠についてだ」

六棟夜瑠 ヨルさんが奪った本人の身体

「夜瑠は産まれながらにして、異常な"日常"を送っていた。
本来なら成長につれ、歪んだ性格になると考えられる。


しかし夜瑠は違った」

「.........」

「......夜瑠の本質は


本当に




心優しい

女の子だからだ」


「優しい...」

「嗚呼...あれだけ心が優しい女の子は見たことがない。

優しくて、そして争い事が大嫌いで、人を殺すなんて持っての他......


そんな子が

無理矢理......最強の忍びとして造られたんだ


想像したら......その時の夜瑠の心境分かるだろ?

あの子にとって"日常"は息苦しい地獄そのもの...」


「!」


オレ達も忍び。しかし別に人を殺す事に罪悪感が無いわけじゃない。寧ろ嫌だ
だが、心の片隅に里を守る為や、そうしなければならないと心を殺す術を身につけてきた。
それはアカデミー時代から今日まで培ってきた、知識や経験。
だが、やはりその人によって忍びが合う合わないの本質は誰しもが持っている。途中で忍びも辞めるものをいれば、一族の為にと日々奮闘してる者もいる。

それは"心の拠り所"があるからできる事

だが今までの話を聞いてる感じだと、夜瑠は訳も分からず身体は改造され、力を付けられた。
そして優しすぎる性格。
多分だが、忍びとしては向いていないんだろう。

そんな子がクナイを握り血を染めるのか...

「イタチの考えている通りだ。

そして
人工知能ヨルが本体に宿り、私は夜瑠から身体を奪おうとした。

それは精神や肉体を奪い、更には魂さえも奪うと言うもの

即ち

夜瑠の死を意味する」


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