第19章 うちはイタチ part2
「ヨルさん......」
「......そうして人工知能ヨルは案外すんなりと夜瑠の身体に入り、精神を宿した。
このまま行くと、ヨルは夜瑠の精神を奪い、最強の忍び六棟ヨルが誕生する。皆がそう期待に胸を膨らませた。
しかし......ここから思わぬ事態が起こった」
「思わぬ事態?」
「嗚呼......ヨルは夜瑠の身体を奪うことができなかった。
いや......
正しくは
しなかったと言うべきか...」
「!!それは!」
つい大きな声で聞いてしまう
「ヨルは...私は......
夜瑠を守りたいと思ったからだ」