第19章 うちはイタチ part2
聞こえるのは、ただ滝が打ちつける轟音
シスイ...が、死んだ?
シスイが死んだ...
死んだ。
友を.........親友を.........失った
オレはッ.........
オレは......
一体何を?
膝から崩れ落ち両手が地に着く。
目の前の現実が受け入れられない。
しかしやり場の無い両手は、刻み込む様に地をグッと掴む
「......ッ、
シスイ......
シスイッ
シスイぃぃぃいいい!!」
オレは喉が裂けるぐらい大声を出しながら、名前を呼び続けた。
そして眼から流れる滴。
目尻から頬へ...そして顎から地へ......
オレは目を開き、自分の涙で濡れる満月の夜空を見続けた
「!」
なんだこれは?
いつもと見え方が違う??
一言で言えば
感じたことが無い絶望と高揚
そうオレは......
万華鏡写輪眼を開眼したのだ