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私が帰る理由

第18章 うちはイタチ part1


森林




しばらく森の奥を歩く。







「ここで良いだろう...」
ヨルさんは人気の無い森の中で足を止めオレに向き直った。

「イタチ...色々と聞きたい事あるな?」

「はい...ですが...ヨルさん腕が...」

「嗚呼...そうだね。まずそこからだね」
ヨルさんはオレから腕を受け取り、側にある切り株の上に置いた。そしてその腕に手を翳し

医療忍術

医療忍術のチャクラが腕を覆いだす。
するとさっきまで無惨な姿だった腕は、メキメキと音を立てながら綺麗な腕へと元に戻った。

「こ、これは!」

「この腕を...」
ヨルさんは元に戻った腕を持ち上げ、切り落とした腕の境目にくっつけ、境目を優しくなぞる。
すると境目は綺麗に元に戻り、腕は何事もなく修復したのだった。

「すごい...」
こんなの医療忍術の域を超えている。
いや、そもそもこれは医療忍術で治ったわけじゃない。
身体が元の形に復元した様な...医療忍術はその導きによって行われているだけ
ヨルさんは元に戻った腕を確かめる様に何度も指を動かし、じゃんけんで言うグーパーをし続けた。

「驚いた?」

「はい。」

「イタチ...今"見たもの"...

そして

これから"話す事"...木ノ葉上層部のほんの一握りの人間しか知らない

"六棟ヨル"の秘密情報だ。それでも聞くか?」

「.......はい。貴女の事が分かるなら...」

「良いだろう...」





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