第18章 うちはイタチ part1
静かになった...
オレの周囲に守れた白壁に沿う様に瓦礫が重なり合う。そうするとその空間は暗闇化とした。
白壁が解かれていない以上、ヨルさんは無事と確信が得るがやはり右手が無い状況なのは変わらない。オレは少し不安になる
コト...
「ん?」
天井の瓦礫が取り除かれ、そこから一筋の光がオレの顔を照らした。眩しくて眉間に皺が寄ってしまう。
「イタチ...無事か?」
「オレは何も。ヨルさんもご無事ですか?」
「嗚呼...」
陽の光を背にヨルさんが顔を出しオレを見下げた。
そして白壁を解き、左手をオレに差し出す。
「イタチ...任務は終わった...帰るよ」
「はい...」
差し出された左手を握りオレはその場から脱出した