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私が帰る理由

第18章 うちはイタチ part1


「イタチ...終わった。帰るよ...」
何事もなくオレの側にくるヨルさん

「...宜しいのですか?」

「何が?」

「トドメを刺さなくても?」
敵の男は死んではいない...

「命乞いをした...生存率は五分五分だかな」
このまま多量出血で死ぬか...
彼が何かしらの治癒能力が有れば生きているか...

ヨルさん...貴女は...

「貴女がそれで良いなら。オレは従います」


「......帰ろ。」

さっきとは打って違って、ヨルさんは少し柔らかなった雰囲気となった。
ついさっきまでの人か?と、勘違いしてしまう程に。
オレ達は、敵に背を向け歩みを進める

すると......






「...く、クソォ!この野郎!舐めやがって!」
敵は印を結び攻撃を仕掛ける

「死ねぇぇぇ!木ノ葉の忍び!!」

雷遁! 電龍弾の術!!

龍の形のをした稲妻が俺達を襲う



「......仕方がない...」


白壁



ヨルさんが手を伸ばすと半透明の壁が出来、オレ達を守った。

「............イタチ。"試したい術"...今だ」

「はい...。」


火遁 鳳仙花爪紅


複数の手裏剣に火が纏う。そしてそのまま敵陣へ飛んでいき、さっきの男やその周りに突き刺さり火の手が上がる


「グァああ!!」
敵はゆっくりと火を纏いそしてその場は火の海と化した。
敵の男を悲痛な叫びと共に静かに倒れ込む...





「今の火遁の術はうちは一族の?」

「はい。まだ扱い辛くて」

「あまり殺傷能力は無さそうだ。相手の隙を付くなど要道向きかもしれないな」

「肝に銘じます」

「だが、それ以後はイタチの手柄だ。良くやったね」
ヨルさんは静かに口角をあげ、そして歩み出す。


「ヨルさんの渡してくれたクナイと術はなんですか?」

「術?嗚呼......... 螺旋閃光超輪舞吼参式...」
え?螺旋?ヨルさんは少し恥ずかしそうに言うからか最後の語尾の方が聞き取れない

「.........今のは忘れて。
アイツのネーミングセンスは最悪だ」

「?」


こうしてヨルさんとの初任務は無事終えた。

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