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私が帰る理由

第18章 うちはイタチ part1


その場に残されたヨル達。

「......アスマ、紅怪我は無いか?」
ヨルは2人の安否を確認した

「オレらは大丈夫だが...カカシが...」

「...............皆、カカシを任せた」
ヨルはイタチら2人の後を追うようにその場を後にしようとする









だが





「ヨル...だめ...だ。ひと、......りで...お前は狙わ...れてる...。
......行く.........なぁ...行かないでくれ.........」



カカシの弱々しい声が聞こえ歩みを止めた。

「......カカシ」
カカシは意識が朦朧とする中で、必死にヨルに手を伸ばし訴える
ヨルはカカシに向き直り歩み寄り、カカシと同じ目線になる様に屈む





「カカシ...ありがとう。...大丈夫だ。」
「.........ヨル」
喋るのすらままならない状態。
瞼が落ちそうだ。だがカカシは必死だった。
行かせたくない。ただその思いのみ
1人の忍びとして...
1人の男として...
思いは強くなり、力無く腕を必死に伸ばしてヨルの上着を掴み離すまいとギュッと握る
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