第18章 うちはイタチ part1
「なんて何て格好だ...珍獣の間違いでは?」
「あの人を甘く見るな」
ガイの登場にイタチは気を引き締める
バシャ!
「「「!」」」
(カカシをここまで...)
カカシはガイの登場に安心し張り詰めていた緊張がプツンと切れ、力無く倒れ込む
ガイはカカシを抱き抱えた
「イタチを目を合わせるなガイ!術にかけられるぞ!」
アスマはガイに忠告をする
「そんなものはこっちとて分かってる!カカシめの対戦対策に写輪眼に対する戦い方も考慮してる」
「......」
「2人とも目を開けろ!!」
「で、でも!」
「写輪眼と戦う場合は目と目を合わせなければ問題ない!常に相手の足だけを見て動きを洞察し対処するんだ」
「そう言われればそうかも知れないけど...」
「そんな事が出来んのはァ...お前だけだぞ」
ガイの助言にアスマと紅は恐る恐る目を開ける
「まぁな...足だけで相手の動きを全て把握するにはコツがいる。だがこの急場にそんな事も言ってられん。ともかく今すぐ慣れろ!」
「「......」」
「どうする?...お前が此処にいるって事は...もしかしたら...」
アスマはガイに尋ねる
「嗚呼...カカシには悪いがな...紅!カカシを医療班の所へ!アスマはオレの援護だ。
後はオレが手配した暗部の増援と、アイツが来るまで少しの間相手してやる!」
そう言うと、ガイはカカシを紅に預け、イタチと鬼鮫に向き直り構える。
紅はカカシを抱き抱えるも、カカシは足に力が入らず、紅はカカシの重さに耐えきれず、2人は一度しゃがみ、カカシを抱き直す
「いい度胸ですねェ......」
「鬼鮫止めだ」
「!」
「オレ達は戦争をしにきたんじゃない...残念だがこれ以上はナンセンスだ...
どんな強者にも弱点と言うものがあるものだが......"最強のあの人"にはその言葉は届かない」
「あの人...?」
イタチの意味深な言葉に鬼鮫は首を傾げる