第18章 うちはイタチ part1
ドクンッ!
ドクンッ!
グラリ...
「ハアッ...ハア...、ハア...」
幻術は解かれた...
つ、強い... イタチ......
立ってる事もままならない疲労感と精神的負担。
オレは膝から崩れ落ち、必死に両手で身体を支える
「どうしたのカカシ...!まだ目を閉じろっていうの!」
「一体何があった!?奴が喋り終わった途端急に倒れやがって!」
「ぐうっ...まだ...だ...」
クッ...成程...精神世界で流れる三日間は現実世界での一瞬にも満たない...というわけか
しかし...何故殺さない...
その気になれば簡単に...
「ほう...あの術をくらって精神崩壊を起こさぬとは...。しかしイタチさん...その"眼"を使い過ぎるのは貴方にとっても危険......」
鬼鮫も瞬時の術でイタチの横にくる。
イタチもあの術は諸刃の剣なのか、身体に影響し荒い息遣いがこっち迄聞こえる。
「ぐっ......探しもの...とはサスケのことか?」
「............いや、4代目火影の遺産
それと
貴方の姫君ですよ......」
「「「!」」」
「遺産と姫君...って......」
「こいつら一体何?」
ナルトとヨルか...
以前自来也様と話した事を思い出す。
ある組織...暁が水面下で尾獣を集めている可能性。そしてそれは、ナルトの九尾だという事。
ヨルも狙われやすい逸材だという真実
「狙いはナルトの中の九尾...か?」
「「!」」
「動いているのは...ハァ...お前らだけじゃないのは知っている.........
組織名は.........暁だったか...?」
「「!」」
「暁?」
「鬼鮫。カカシさんは連れて行く。他の方には消えてもらおう」
そう言うと、鬼鮫がこっちに迫ってきた。
やばい...これ以上どうする事もッ!
そんな時
ドスッ!!
「木ノ葉剛力旋風!!」
「何者です!」
「木ノ葉の気高き碧い猛獣...マイト・ガイ!」
全く...お前には何度も救われるよ......ガイ...