第17章 ※溺れる思い
「.........」
ホムラは真っ直ぐヨルに言う。
だがヨルは驚きもせず、表情を変えず2人を見る
「昨日の火の国の大名と設けた緊急会議で、次期火影の候補にヨル。お主の名前が上がった」
「.........」
「じゃが......... 」
「皆まで言うな。
その候補..."自ら辞退しろ"
そう言う事だろ?」
「「!」」
「火影に成者はソイツの性格や年齢、強さなど重視されるが、他にも皆が示すリーダーとして、誰の元で教わり、誰が師であったか、また木ノ葉の里の出身であるか.........
そして
皆が認める"人間"であるか
幾つかの条件がある。
生憎私は他国の出身で、況してや"人間"じゃない。だがお前達の上層部の大名達は、何人かは私の本当の正体を知らない。お前達2人は上の人間にNOとは言えないから、私が"自ら辞退をした"そう言う事実が欲しんだろ。違うか?」
「「.........」」
図星の様だ。
「ふん......元から成るつもりもない。それに私はアイツの傀儡人形だ。私が成れば、アイツが...ダンゾウが火影に成ると言う事だぞ......」
「ヨルよ」
ホムラはヨルに問う
「お前は木ノ葉を憎んでいるか?」
「当たり前だ
お前達が私にした仕打ちを
決して消えることはない」
「「......」」
「それにお前達は、私に5代目火影の右腕として、これからも働けと言いたいんだろうが......私が右腕になるのはヒルゼンだけだ」
「「......」」
「もう話は済んだろ......今は気分が悪い」
ヨルは再度2人に背を向け里を見下ろす
そんなヨルの姿に2人は静かに立ち去ろうとする
「...自来也や綱手......」
「「!」」
「奴らに声をかけてくれ.........」
「嗚呼...分かっている...」
そう言い、2人は立ち去る
ヨルは1人静かに、グッと拳を震わした......