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私が帰る理由

第16章 木ノ葉崩し


ヒルゼンside





木ノ葉舞うところに...


火は燃ゆる...


火の影は里を照らし...


また...


木ノ葉は芽吹く







屍鬼封尽で大蛇丸の両手を封印する!
これをやり終わると...儂は......死ぬ!


「どうやら...お前の魂を全て引きずり出すだけの力は残っていないようじゃ...」
刀が身体を貫いて徐々に体力が奪われる...呼吸が荒く、目の前で掴んだ大蛇丸でさえ霞んで見えてしまう...

「そろそろ死んでくださいよ...猿飛先生......」
大蛇丸の呼吸の荒さから、奴も余裕の無さの表れが伺えた

「しかし......」

「!」

「お前の野望はここまでじゃ!!」

「私の野望が終わる......?この状況で良くそんなことが......言えますね...」
更に刀が儂の身体に食い込み出血が増す

「いい加減に離して貰いましょうか......

私の野望は止まらぬ!アンタはここで死ぬんだよ!!」

「クッ...ッお前の野望にこれ以上里は関わらせん!」

「くっ!老いぼれた今のアンタに3代目火影としてこの里を救う力があるのか?この状況を見てみろ!」

そこには沢山の皆の遺体が転がる...
大蛇丸をあの時殺めなかった儂の責任じゃ...

「あなた方木ノ葉の忍は女子供1人残らず全滅ですよ......

木ノ葉崩しここに成る!」

確かに儂の判断が誤ったばかりに今の木ノ葉の惨状を作り出してしまった......
だがな大蛇丸よ...

「分かっておらぬのォ......
この里の忍を甘く見るな...
木ノ葉の忍は皆里を守るため......
命懸けで戦う!」

「!」

「この世の本当の力とは忍術の極めた先などにありはしない

かつてお前にも教えたはずじゃ......」

「.......ッ」

「大切な者を守る時......真の忍の力は表れるのだと」

そうじゃの......ヨルよ.....

「術に溺れ術におごったお前にはそれに相応しい処罰を下す。お前の術を全て貰ってゆくぞ!!」

「!何だと!?」

大蛇丸の腕を引き寄せる

そして屍鬼封尽の死神が刀を振り下ろす...

これで......


これで......終いじゃ......




「やめろォ!!」

ザシュ!!


「封印!!」

大蛇丸の両腕を封印!!
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