第16章 木ノ葉崩し
ヨルside
あの気配......
昔ミナトが九尾を封印する時に使っていた術だ......
間違いない......
屍鬼封尽だ
「馬鹿野郎......」
右手の拳に力が入る...
ヒルゼンの元へ向かう際、邪眼で周りを見渡す。鳥や空気の流れが里内の状況を教えてくれた...
「旧猪鹿蝶や...犬塚家......油女家や日向家...皆が総力を上げて戦っている.........
ナルト、サスケ、サクラ........我愛羅
死ぬなよ」
本選会場
壁や柱には夥しい出血痕
そしてクナイや術を使用した後
そして死体の数々......
そこはさっきまで、激しい戦場だったと思ってしまう程
その光景をカカシやガイ達は眺めていた......
「音だけじゃなくまさか......これほどの砂の上忍どもが入ってこようとはな...」
ガイもポツリと呟く
「ま...そりゃそうだろう...こりゃ...いわゆる戦争だ......」
(ヨル...無事でしょうね......)
カカシも今の状況に何か思い詰める。そして愛すべき人が居ない事に不安が積もる
「カカシ......ヨルの心配しなくていいわ。あの子は誰よりも強い...」
紅はカカシに応える
「.........それでも...こんな光景観たら...多少なりとも心配になるでしょ...」