第16章 木ノ葉崩し
「たく......便利な身体だ......なぁ!」
バクタは再度ヨルに攻撃を仕掛ける。ヨルも三叉槍で対抗。
バクタは右手のクナイで、ヨルに攻撃しヨルも三叉槍で防ぐ。バクタは左手にもクナイを持っており、すかさず左手のクナイで攻撃。ヨルは両手が塞がっているも、瞬時に右手でホルスターからクナイを取り防ぐ。
影分身!毒雨降りの術!
バクタの背後からバクタの影分身が姿を現し、ヨル達の頭上から毒雨降りの術で攻撃。
白壁
ヨルは白壁でバクタと自身の身を守り、クナイを持っていた右手に雷鳴を走らす
死修羅斬!
「チッ!」
バクタは瞬時に距離を取る。ヨルは発動させた死修羅斬をバクタの影分身へ攻撃し体勢を整える
「.........何故白壁で俺も守った?俺自身の攻撃は俺には何も通用しねえぞ」
「だろうな...」
「それによ...なんで今の死修羅斬で俺に攻撃しねえんだ?アンタの速さじゃ今はヤレるチャンスだったんじゃねえのか?」
「そんなの......
お前が本気で私を殺そうとしていないからだ」
「なんだ......と?」
俺が六棟ヨルを殺すのを......躊躇っている?
バカな...
俺は殺す為に今まで......
「気づいて無いとでも思ったか?
バクタ...お前の節々に現れる言動は私を"殺したくない"と言ってるぞ」
「......はぁ?......」
何言ってんだ......コイツ...?
俺がお前を......コロシタクナイ......?
「何故わざわざエキシビジョンマッチと言う回りくどいやり方で殺そうした?それにあの時の試合
『だからこの戦いに俺が勝ったら.....俺と付き合ってくんない?』
『この試合棄権しろ』
『試合破棄してアンタが負けるか
試合続行し2階連中が死ぬか』
そんな2つの選択肢を与え、私が死なない様に促した。本気でやるならそんな事しない筈」
「!ッ..違う!あの時は跪いたアンタを確実にっ!」
「第一お前の能力は野外では不向きだ。バクタの毒使いは室内の酸素を使う事で力が発揮する。何故こんなところで私とやり合おうとした?
私は最強なんだぞ?
バクタのやり方では、私に逃げ道を作ってる」