第16章 木ノ葉崩し
「対象者は六棟夜瑠......?ヨルじゃねえのか?
二院一族と六棟一族から産まれた"禁忌を犯した子"...父方の六棟一族は機密計画で最強の人造忍びを作ると言う実験はしていた。
通称"DNA計画"
人工的に作り出されたDNA細胞...通称"人工DNA"を、赤子の対象者に埋め込む。そうする事により成長するにつれ、細胞分裂を行う過程で人工DNAと本来のDNA細胞が融合し合い対象者の身体は、成長すると共に強靭な肉体を手に入る。謂わば......
人造人間
そして強靭な精神を保つ為に、長年研究していた人工知能ヨルを、対象者の精神に埋め込む.......これじゃまるでッ」
「そう......人体実験よ」
「大蛇丸様!」
突然現れる大蛇丸。
没頭する余り、気配に気づくのが遅れた
「いいわよ...貴方が此処に来るのは大体は検討が着いたから...」
「......」
「この忍び界で六棟一族は、兵器を作る為に人体実験を重ねた。元々胡散臭い一族なのよ...
初めは面白そうで私も実験に加担してだけど、最終段階に入った頃、実験の当事者と馬が合わなくなってね...私は抜けたわ......
だけど実験自体は興味があるものでね......こうして参考書料として残してるの......」
「ここに記載されてる六棟夜瑠は今どうしてる?」
俺は持っていたカルテに力が入る
「最終的に夜瑠ちゃんは強靭な肉体を手に入れ、それを人工知能ヨルちゃんが身体を乗っ取ったわ......
そして六棟ヨルとして今は木ノ葉の里で生きてるわよ......」
......なるほど...2枚目の幼なげな写真は精神が乗っ取られる前の夜瑠で、1枚の闇を抱えた眼はヨルか......
今までの話の流れで容易に想像がついた
「んで、木ノ葉の里で幸せに暮らしてる訳か......」
「いいえ...違うわよ。
ただの...
道具としてね...」