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私が帰る理由

第15章 第三次試験 本選


「嘘だろ...我愛羅の絶対防御が...」
「あり得ない...」
「バカな...」
テマリとカンクロウ、バキは驚きを隠せない


「...あれはカカシの...」
ヒルゼンも驚く
「...よくやった」
ヨルも口角が上がる





「千鳥...つまり雷切」

「雷切?」

「雷切はカカシがあの術で雷を斬ったと言う事実に由来する異名だ。その本来の術名が千鳥。人体の限界点ともいえる突き手のスピードとその腕に集約されたチャクラ...そしてその腕はまるで切れぬもののない名刀の一振りと化す
......そしてヨルの死修羅斬は、千鳥からの派生して作られ技...

木の葉2人の...恐ろしい技とも言われている」





「捕まえた」
サスケの左手が球体越しに我愛羅の肩を掴んだ

「......うわぁぁあああ!!血が!オレの血がぁ!!」
我愛羅は悲鳴が会場全体に響き渡る

「!!」
サスケは何か違和感を感じ、一旦距離を置こうと自分の腕を抜こうとするも、抜けない事に気づく。なので再度千鳥を発動
そして何とか腕を抜き、完全防御の我愛羅と距離を取った。距離を取る際に何か腕の様なものがグッと伸びバタリと地面に落ちる。だが直ぐ絶対防御の球体へ腕が収まる

(あいつの腕だ!!)
カンクロウは全身から夥しい汗をかく

「何だ!」
「「!」」
カカシとガイは驚く


(あの腕は...間違いない...

...守鶴だ......)
木の葉ではただ1人...ヨルだけがその正体に気づく。


サスケは謎の腕が収まっていった所を見た。そこには穴が空いており、その穴を見つめる






「.........」
何かいる...


サスケは額から汗が吹き出す



そして...






ギロリッ......

穴越しから眼がこちらを睨んだ



ゾクッ...

尋常な気配...
正体不明な嫌な感じ...

全身の細胞が警告音を鳴らす。サスケは暫く動けなくなった。



(何だ......この感覚わ......)
近くのゲンマは唯ならぬ気配を感じた





(....ヤバいな...)
ヨルは背負っていた三叉槍に手を伸ばす。
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