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私が帰る理由

第15章 第三次試験 本選


カカシはヨルの元へ行こうとする。
だがその背中をゲンマが止めた。

「おい...カカシ」
「ん?」
「これは試合に関係ない...オレから一言だ...」
「...?」
ゲンマはカカシに耳打ちする様に側に近づく

「あまり...姫さんを1人にするなよ...」
「......ヨルに何かあったのか?」
「さあな...アイツが自分から言うと思うか......?」
「...」
カカシは眉間に皺がよりチラリとヒルゼンの護衛に付いているヨルを見上げる

「ここから忠告だ...
次...ヨルを1人にしたら...

オレが奪うからよ...」

「!......」

「ヨルの唇良かったな...」
「!...お前ね...」
カカシは更に眉間に皺が寄る

「ほら...さっさと行ってやれよ...試合始まんぞ...」
「...ありがとうね......"うちのヨル"を慰めてくれて」

カカシは会場を後にする
その背中を見届けるゲンマ
("うちのヨル"か...たく...オレの入る隙間がない事ぐらい...昔から知ってるよ......アカデミー時代から...)
ゲンマは悔しさを噛み締める様に、誰にも分からぬよう口に咥えてる千本をギシッ...と強く噛む
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