第15章 第三次試験 本選
ナルトとネジの戦いが終わり暫くは歓声が鳴り止まない。
ネジは担架に乗せられ、空を見上げる。そこには羽ばたく鳥の姿があった
「捕まった鳥だってな...賢くなりゃ自分の口ばしで籠のフタ開けようとすんだ。また自由に空を飛びたいと諦めずにな。今回はお前の負けだ」
ゲンマの一言は果たしてネジに届いたのか...
ネジside
試合が終わりオレは医務室へ運ばれた。
試合を振り返り、身体を休ませ様とした時、ヒアシ様が現れてる。ヒアシ様から父上の遺言をヒア託され、父上の死の真実の聞いた。
家族や兄弟の為に死を選んだ父上...
自分で運命を選んだ父上...
ヒアシ様は土下座し深々とオレに謝罪した。
そうか...オレだけじゃない...
この人にとっても、弟を自らの手で殺してしまった様なものか...
この人も日向家の運命から苦しんだ1人なんだと思ってしまった。
ヒアシ様は去り医務室で1人ポツリと考える
父上...人の運命とは雲の様に決められた流れの様にただ浮かんでいるしかないものか......
それとも自らの選んだ流れに乗ることが出来るものか......
それは今だにまだよく分かりません。
......どちらにせよ行き着く先は同じかもしれない。
ただ...後者の生き方を選ぶ時、人は生きる目的に向かって頑張れる。そしてそれを持つものが本当に強いのだと...この戦いでやっと分かった気がします。
そして父上...私の目的はただ一つ...
もっと強くなりたい
誰にも負けないくらい...
今はそう思います...
「父上...今日はよく鳥が飛んでいます...
とても気持ちよさそうに」