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私が帰る理由

第15章 第三次試験 本選


「...やっ、やったぁぁ!!」
サクラの歓声。

そして初めは疎らだが...段々と拍手が大きくなり...会場を拍手の音で包み込む。

「よくやった!!」
「凄いぞ!」
「良いじゃん!」
観客席から盛大のナルトへの祝福

あの皆から嫌われていたナルトが、認められた瞬間

「...はは......イエェェイ!」
ナルトは観客席に向かって手を振る


ヨルも静かに微笑み...ナルトを見ている
(良かったね...ナルト)

ヨルは静かに空を見上げる...


回想

『あぅ...あ、あう!』
『ん?今日はご機嫌だな...ナルト』
赤ん坊のナルト...ヨルは抱き上げあやす




『ナルト......お別れだ...
沢山の......思い出を...ありがとう』
『姉ちゃん...?』
強く抱きしめるヨル



『ゴラァあ!この悪戯小僧!』
『無視よ...無視しなさい』

『初めまして...六棟ヨルだ』

『お前だってそうだろう!みんな!みんな!オレを無視したり毛嫌いしたり!なんで!なんでだってばよ!』
『............ごめんな...あの時側に居てたら...』
『...?』



『ヨル姉ちゃん、オレは火影になる!』
『君はなれる.....私は信じてるから』


回想終了


ホントに強くなった...


ヨルは込み上げてくるものがあり、目から涙が出そうになる
手で静かに目を拭き取る。



「ヨルよ...」
「ん?」
「ナルトがお主を見ているぞ」
ヒルゼンは優しくヨルへ言う

「あの子...何してる?」

「笑顔で右手を突き出しておるわい」
ヒルゼンは優しく笑みが溢れる

ヨルは少し前に出て、ナルトと同じ様に左手で拳を作り突き出す


「ニシシ!!」
「......」
ヨルはニコリとナルトを微笑む。

青空の雲は流れ去る。晴天の空には、ナルトを祝福する様に鳥が逞しく飛び立つ
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