第15章 第三次試験 本選
「ねえ!どっちがナルト!?」
「そんなの私には分かんないわよ!」
観客席のサクラといのは心配そうに眺める
バキッ!
地面から腕が伸び、姿を現した
それは...ネジ
チャクラを殆ど使い切り、体力が消耗。ふらつきがある。
そしてネジの目線の先には...
倒れたナルト
「はあはあはあ......落ちこぼれ君...
悪いがこれが現実だ......
これで本当に...ッ!」
バキバキッ
ネジの足元が割れだす
そして
「はぁぁぁあああ!」
ナルトの拳がネジの顎に強烈に当たり、ネジは宙を舞い...地面へ倒れる
そう...倒れていたナルトは影分身
「身体が動かない...」
(影分身を穴に残して勝機を見出したか...やられても勝つことを信じ次を考えて動く...か。
自分を信じる力...それは運命を変える力となる...コイツはそれを分かってる)
ゲンマは静かに口角が上がる
「あの状況で影分身を......お前の得意忍術か...迂闊だった...」
「オレってばアカデミーの卒業試験に三度も落ちてる。運悪く...卒業試験のテストがオレの嫌いな忍術だったからだ...
分身の術はオレの一番苦手な忍術だったんだ」
「ぐっ!」
「運命が如何とか...変われねえとか...そんな事メソメソ言ってんじゃねえよ...
お前はオレと違って落ちこぼれじゃねえンだから」
「!......」
ゲンマはクスリと笑い
「勝者...うずまきナルト」
試合終了の鐘の音を鳴らす